パイロットのペン習字講座を始めて4カ月が経ちました。
講座を受講するきっかけとなったのは、ずっと憧れていたモンブランの万年筆を手に入れたことです。
「万年筆に似合う美しい文字が書けるようになれたらな」と思ったのが始まりです。
ペン習字を始めるにはざっと思いつくところで「書店のテキスト」「通信講座」「教室へ通う」の3通りがあります。
最終的にはパイロットを受講することにしましたが、ネット上に講座についての情報が多くないので決めるまでに悩みました。
年会費が他の講座に比べて圧倒的に安いのは魅力的でしたが、「テキストがわかりづらい」「添削がさっぱりしている」などのクチコミをみつけたので、1年間継続できるか、そして上達できるのかが不安でした。
結論を言うと、徐々に文字が綺麗になってきたし、日々万年筆で書写をしているので万年筆の扱いも上達してきました。
私は「入会してよかった」と感じています。
習い始めて4カ月程度ですが、これからパイロットのペン習字を受講するかたが気になるであろう点について解説しました。
パイロットのペン習字講座を受講しようか迷われているかたのお役に立てれば幸いです。
この記事では下記のことについてまとめています。
- パイロットペン習字講座の課題について
- パイロットペン習字講座テキストについて
- その他、受講にあたり気になる点
【タップできるもくじ】
万年筆ユーザーならパイロットのペン習字講座がおすすめ
普段から万年筆を使用しているかたならパイロットのペン習字講座がおすすめです。
日ペンやユーキャンのペン習字は厳密にいうと「ボールペン字」で習うペン習字です。
一方のパイロットのペン習字では万年筆やデスクペンで清書します。
万年筆はペン先が柔らかく、留めや払い、そして線に強弱をつけられるのが特徴。
パイロットのペン習字講座では文字のバランスの美しさだけではなく、線の美しさも追求できるのが魅力です。
パイロットのペン習字講座は安かろう悪かろうなのか?
パイロットのペン習字講座は他のペン習字講座と比べても圧倒的な安さです。
金額については下記の表を参考にしてください。
受講可能期間 | 添削回数 | 受講料(税込) | |
---|---|---|---|
パイロット | 12カ月 | 12回 | 13,200円 |
日ペン | 12カ月 | 12回 | 29,800円 |
ユーキャン | 12カ月 | 110回 | 31,680円 |
有名どころな日ペンやユーキャンと比べても半額以下で習うことができます。
でも安いからといって全く上達しなかったり、教材がテキトーだったりでは困りますよね。
確かにパイロットのペン習字を受講していて、「不親切だな」「不便だな」と思うところが何点かあります。
しかしその点が許容範囲と判断し、現状ではパイロットのペン習字を楽しみながら練習できています。
ちょっとそのパイロットのペン習字講座を受講するにあたってネックになりそうな点を挙げてみますね。
提出課題の手本がない
パイロットでは「添削課題」と「級位認定課題」の2種類を提出します。
添削課題はお手本があるので、それをマネて練習が可能。
一方の級位認定課題は、手本のない課題を清書して提出しなくてはなりません。
この「手本がない」という点に戸惑うかたも多いようです。
手本がないことで、字形はもちろんのこと字の大きさや文字の間隔を自分で考えて書く必要があります。
また、字は「字典」という文字のお手本が載った辞典のようなものを参考にします。
つまりは自分で考えて清書する必要があります。
この手本なしのシステムを「実力がつく」と捉えるか「大変」と捉えるかでパイロットの講座にするかどうか分かれ目になるでしょう。
テキストの使い方がよくわからない
「まずはこのテキストからはじめましょう」みたいなものがありません。
例えば日ペンなら、1回のレッスンが約20分で終えられるようにしっかり組まれています。
さらに、テキスト1の「基本編」から進めていけばいいので、日々の練習に戸惑うこともありません。
一方、パイロットの講座は「進め方」というものがありません。
したがって「何から練習したらいいの?」と悩む受講生も。
ちなみにパイロットの講座のテキストは全部で6冊、それに「わかくさ通信」という機関紙です。
- かな編
- 漢字編
- タテ書き編
- ヨコ書き編
- 実用編
- 学習ガイド(添削課題が掲載)
- わかくさ通信(級位認定課題が掲載)
日ペンのように基礎編1からスタートとはいきません。
かな編も初級の楷書、中級の行書、上級の草書が全部載っているので「かな編から始めればいいや~」というわけにもいかないのです。
そういうところが不親切だし不便な点です。
字典を購入する必要がある
課題に手本がないのですが、我流で書いて提出はNGです。
でも、テキストに載っていない漢字が課題に出ることもあります。
そんなときは字典の字を参考にして課題に取り組みます。
字典を購入しないと絶対ダメというわけではありませんが、あったほうが課題を進めやすいでしょう。
教材到着が遅い場合も
パイロットペン習字講座の「よくあるご質問」のページでは「教材到着まで約3週間かかります」と記載されています。
せっかくやる気になって申し込んでみたのに、受講開始まで3週間も待たされるのはモチベーションが下がるかもしれません。
でも私が講座申込みしたときは1週間ほどで教材が到着しました。
もしかすると機関紙の関係で月の上旬、中旬、下旬で申し込む場合に教材到着の日数が変わってくるのかもしれないですね。
また、GWやお盆などの連休を挟む場合は発送が遅れることがあるようなので注意してください。
パイロットペン習字通信講座は中級者向けなのか?
「パイロットのペン習字講座が中級者向けだから、初心者は他の講座が良い」という声を耳にしたことがあります。
しかし、私は「初心者でも十分ついていける」と感じています。
中級者向けと言われるゆえんは、「課題に手本が無い」「テキストの進め方が決められていない」ことが原因ではないかと思っています。
毎月の課題を通じて「自分に足りない部分や苦手箇所は何か」を見つけて練習をしていけば、字は上達すると信じています。
まとめ:資料請求して比較検討してみよう
パイロットのペン習字講座は、万年筆やデスクペンでの練習が基本です。
私のように万年筆で書く文字が上手くなりたいというかたは、他のボールペン字よりもおすすめです。
しかし、「手本がない」「カリキュラムがない」といった不便さがあるのも事実。
自分自身の課題を見つけて自主的に練習できるかたは、特に問題なく講座を進めていくことができるでしょう。