この記事ではパナソニックの食器洗い乾燥機「プチ食洗(np-tcr4)」の性能や使用感についてまとめています。
- 小さな食洗機で満足できるか不安
- 賃貸住宅に設置を検討している
- 4人以上の家庭でも大丈夫か気になる
4人暮らしなのですが、賃貸住宅に住んでいて設置スペースに限りがあります。
色んな食洗機を比較検討した中で、プチ食洗np-tcr4に決めました。
プチ食洗は1~3人分の食器が目安です。
なので4人以上の家庭だと、こんな小さい食洗機で大丈夫なんだろうか…と不安に感じるかもしれません。
結論を言うと、「小さくても、食洗機を買ってよかった」と感じてます。
1回ですべての食器を洗うことはできませんがスピーディーコースで2回、3回…とじゃんじゃん洗えてめちゃくちゃ便利なんです。
食洗機で気になる点はザックリ分けると3つあるかと思います。
- 設置スペースの問題
- 性能面での不安(汚れ落ちなど)
- ランニングコスト(電気代など)
この記事では上記の3つの不安を解消できるように、性能面や使用感などをまとめてみました。
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プチ食洗の設置に関する情報
はじめに、プチ食洗を設置するための情報についてまとめました。
食洗機を置くためにはスペースの問題がありますよね。
プチ食洗は本当に小さい食洗機なのかといった比較や、必要なスペースの大きさについてまとめました。
賃貸住宅でも設置できる食洗機のサイズ比較
賃貸住宅の狭いキッチンでも置けそうな食洗機で、候補に上がったのは「プチ食洗」「シロカ」「アイリスオーヤマ」です。
比較表をみてもわかるとおり、高さや幅は3つとも同程度の大きさ。
圧倒的に異なる点は「奥行」です。
プチ食洗と比べて、アイリスオーヤマとシロカは14cmも奥行があるんですよね。
奥行がある食洗機は、フタを開けるとキッチンの幅よりも全然はみ出てしまったり、調理スペースが無くなってしまったりなどの問題が生じます。
プチ食洗は、長方形で現在水切りカゴが置いてあるスペースに置くことができるのが魅力です。
プチ食洗の設置に必要なスペース
プチ食洗機の本体サイズは幅47×奥行30×高さ46cmですが、このサイズが置ければ設置も大丈夫…というわけではありません。
- 高さは52cm以上
- ドアを開けたとき60.3cm以上
- 壁から0.5cm以上のあきが必要
食洗機の上部には湯気が出る排気口があるので、作り付けの棚や蛍光灯が近すぎるとNGです。
高さは52cm以上必要です。
プチ食洗を設置するのに必要な幅と奥行の目安は以下のとおりです。
▼底面は本体サイズより狭くても置ける
イラストをみていただくとわかりやすいですが、底に「設置脚」がついています。
つまり、シンクから多少せり出すように置くことができるんです。
▼ドアを開けたとき60.3cm以上必要
ドアを開けたとき蛇口などの対象物にぶつけないためにも60.3cm以上あるのが好ましいです。
設置場所の注意点
設置場所の注意点は3つあります。
- 設置場所が水平であること
- ドアを開けたとき、蛇口が当たらないか
- 高さなど、出し入れに不自由ないかどうか
設置場所が水平であること
1つめ、設置場所は水平じゃないと振動音やガタつき、水漏れの原因となります。
ドアを開けたとき、蛇口が当たらないか
2つめ、ドアを開けたとき、蛇口が当たらないかも注意したいところです。
もし、蛇口とぶつかってしまってドアが全開できなくても使えないということはありませんが、ちょっと出し入れがしづらくなります。
でも、ドアを蛇口にガツガツ当てているとキズができてしまうので、保護シートでガードしてあげるとOKです。
▼こんな感じです
我が家も、蛇口に当たってしまうことがあるので、耐震ジェルを貼っています。
高さなど、出し入れに不自由ないかどうか
分岐水栓の取り付けは割とカンタン
プチ食洗を使うには、蛇口に「分岐水栓」を取り付ける必要があります。
工事を依頼すると10,000円くらいかかりますが、自分でやれば無料です。
しかも、思ったほど難しくありません。
ネジを回したり、中の部品を入れ替えたりするだけ。
賃貸住宅に住んでいるならいつか退居するときに、分岐水栓も外さないといけません。
そう考えると、取り付けるときも自分でやって置いたほうがスムーズかなと思います。
対応する分岐水栓の調べかた
水栓の後ろ側に品番が書いてあるので品番がわかれば楽勝です。
パナソニックのサイトで品番検索ができるので適合する分岐水栓がすぐにわかります。
蛇口品番がわからない場合は、蛇口写真を送付すると教えてもらえるので大丈夫です。
必要なもの
分岐水栓を取り付けるときに、必要なものは以下のとおりです。
- プラスドライバー
- モーターレンチ
モンキーレンチも幅を調整できるレンチなんですが、開きが若干狭くて使えません。
モンキーレンチよりも、ガバっと幅を広げられるモーターレンチが必要です。
取り付け方法
取り付け方法は、蛇口のカタチや分岐水栓のメーカーによっても若干違います。
でも、やることはザックリいうと同じなのでこんな感じです。
- 水道メーターの止水栓またはバルブを閉める
- レバーを取り外す
- カバーナットとカートリッジを外す
- 分岐水栓を取り付ける
- カバーナットとカートリッジを付ける
- レバーを付ける
- 止水栓を開ける
レバーと蛇口の間に分岐水栓を挟み込む感じです。
あとは、止水栓を開けて水漏れがないかチェックすれば完了です!
分岐水栓の向きに気をつけよう
分岐水栓を取り付けるときに、分岐水栓の向きに気をつけてください。
ホースを右から出すのか、左から出すのかで取り付け向きが変わってきます。
プチ食洗機の性能について
食洗機を使う上でもっとも気になる「汚れ落ち」や「洗える量」など、使い勝手についてまとめました。
汚れ落ち
食洗機で一番の不安は「汚れが落ちるのか?」という点ではないでしょうか。
結論を言いますと、「汚れ落ちに問題はなし」です。
ただし、食器を入れすぎて重なってしまったり、汚れ具合に対して洗剤の量が足りないと落ちきらないことがあります。
あと、食洗機が苦手なのは「焦げ付き」とか「こびりつき」です。
つけ置きや、サッと水で予洗いしたあとに食洗機に入れると30分コース&洗剤少なめでもきれいに洗い上がります。
食器の入れられる数
プチ食洗で1度に入れられる食器の数は約18点です。
鍋やまな板、グリルなどの大物も洗える
食器と一緒には難しいですが、鍋やまな板、グリルなどの大物も洗えます。
我が家では炊飯器の内釜も洗っています。
コーティングが剥がれたり、キズができる恐れがあります。
内釜は食洗機対応ではないのですが、いつ買い替えてもいいような古いものなので、気にせずに洗ってます。
食器のサイズ
大皿で入れられるのは直径24cmまでです。
あとは、はしは小物入れに立てて入れるので23cmくらいまでじゃないと取り出しが大変になります。
運転音は大きめ
プチ食洗の運転音は結構大きいです。
50Hz/60Hz | 41dB /43dB |
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関東と関西で電源周波数が違うので若干変わりますがほぼ誤差程度でしょう。
洗濯機も35~45dBくらいなので、洗濯機程度のうるささだと思ってください。
運転音は大きく分けて3種類。
- 洗浄時(モーター音)
- 排水音
- 乾燥時(ヒーター音)
洗浄中のモーター音は「グオングオン」といった、洗濯機が回っている音に似ています。
音の大きさも洗濯機が回っているときの音くらいか、それよりも大きな音です。
1番大きい音が「排水音」で「ガガーッ!!!!」っとかなりデカ目の音がします。
となりで話をしていると、相手の声が聞こえないくらいのボリュームでしょうか。
1番静かなのは、乾燥時のヒーター音です。
ドライヤーの弱の「ブオー!!」という音が庫内から聞こえるような感じ。
音は割とうるさめなので、静かさは期待しないほうがいいでしょう。
プチ食洗のコスパについて
電気代や水道代、洗剤代は月いくらくらいかかるのかまとめました。
我が家ではぜんぶひっくるめて月1,000円くらいです。
予想していたよりもずっと安くて驚きです。
「ランニングコストが高くて気軽に使えない…」
ということにはならないので安心してください。
電気代
電気代は思っていたほどかかりません。
消費電力量は約600Whで、電気代27円/1kWh(税込)で計算すると、1回あたり16.2円です。
1日2回使うとすると1ヶ月あたりの電気代は1,000円ほどUPします。
でも、乾燥を使わない場合は激安になるんです。
洗浄モーターは65W、ヒーターは600Wの消費電力量なので、乾燥を使わないようにすると1回あたり5~6円くらいになります。
2回使っても1ヶ月360円にしかなりません。
食洗機のフタを開けておくか、食器がホカホカなうちに取り出しておけば結構早く乾きます。
水道代
公式サイトでは、プチ食洗を使うと手洗いの4分の1の水で洗えると記載されています。
使っている洗い桶の容量が5.3Lなんですが、食洗機から出る排水が2回分くらいです。
手洗いしているとすぐに洗い桶に水がいっぱいになっていたので、節水効果は実感しています。
洗剤代も高くない
食洗機用の洗剤だから高そう…と思っていましたが、そんなに高くありません。
うちでは「キュキュット 食洗機用」を使っています。
1回あたりの洗剤代は3円くらいです。
1日2回×30日使ったとしても月180円なので、洗剤代も高くあありませんよね。
プチ食洗を4人家族で使う
プチ食洗は1~3人用の食洗機なので、4人以上の家庭でも使えるのか不安ですよね。
我が家もスペースの問題でファミリーサイズの食洗機を置けなかったのでプチ食洗になりました。
4人以上の家庭でも十分活躍する
プチ食洗は4人以上の家族でも十分役立ちます。
むしろ、家族が多いほうが洗う食器も多くなるので食洗機があったほうが絶対にラクです。
1回で人数分の食器を洗うことは難しいですが、2回、3回と回せばほどんど食器を手洗いする必要はなくなります。
我が家の使い方、回数
4人家族の我が家はプチ食洗を1日4~5回使っています。
スピーディーコースのみで乾燥は使っていません。
- 朝食後…1回
- 昼食後…1回
- 夕食準備中…1回
- 夕食後…2回
排水は洗い桶にためておいて、次に洗う食器を付けおきしています。
温かい洗剤入りのお湯に、食器を付けおきするだけで汚れが落ちて一石二鳥。
夕食準備中に1度回してまな板やグリル、ボウルなどを洗ってしまいます。
そして夕食後自分と子どもたちの食器を洗い、2回目は帰宅の遅い夫の食事後にスイッチオン。
手洗いしているのは、食洗機に入らない大きなプライパンや鍋くらいです。
プチ食洗(np-tcr4)の使用レビュー|まとめ
- 奥行30cmの省スペース設計
- 分岐水栓の取り付けは15分でできる
- 汚れ落ちも問題ナシ
- 食器は15点くらいがベスト
- ランニングコストは月1,000円くらい
スペースや費用の問題でプチ食洗を検討しているかたもいるかもしれません。
予洗いすれば、30分コースでも食器はあっという間にほっかほかのピカピカにに仕上がります。
すぐに片付けられるので、大量の食器もさばけます。
電気代などのランニングコストもあまりかからないので、毎日じゃんじゃん使っても大丈夫ですよ。