ハードコンタクトが「濁る」「曇る」6つの原因と対処法

ハードコンタクトを装用していると、濁ったり、白く曇ったりして、視界不良になることがあります。

レンズの曇りを放って置くと、見えづらいばかりではなく眼精疲労や頭痛を引き起こしたり、目の病気の原因にもなります。

今回はハードコンタクトが「濁る」「曇る」6つの原因と対処法についてご紹介します。

※ハードコンタクトレンズは「医療機器」です。自己判断せずに異常を感じた場合は装用を中断し、眼科で検査することが重要です。

ハードコンタクトレンズが濁りや曇りの原因6つと対処法

ハードコンタクトの曇りの原因のほとんどは「汚れ」です。しかし、何で汚れているかによっても予防や対処法が変わりますので、原因として挙げられる6つと、対処法をご紹介します。

①こすり洗いが不十分

曇りの原因で多いのが、油分の付着です。化粧品クレンジングオイルがなどが洗顔やメイクアップ時に起こるため、女性に多いトラブルです。

レンズに付着してしまった油分は、漬け置きタイプの洗浄剤では落とすことができません。最近では、「洗浄・保存・タンパク質除去」が1本で行えるものがありますが、曇りが気になるかたはこの他に専用クリーナーを用意して定期的にこすり洗いを行いましょう。

対処法:汚れに合うクリーナーを選ぼう

「これ1本でOK!」といった保存・洗浄液だと洗浄が不十分な場合があります。おすすめのクリーナーを2つご紹介します。

化粧品による汚れでお悩みならジェルクリンがおすすめです。化粧品によって付着した汚れを根本から浮き上がらせて除去します。
抗菌効果も高いので、レンズケースも清潔に保つことができます。

レンズにこびりついた汚れを落とすことができます。微粒子入りで使用前に良く振ってから使います。コスパもよく汚れもしっかり落ちるので、ずっと愛用しているクリーナーです。

※メニコン全般、シードS-1など表面処理レンズには使用できません

対処法:超音波クリーナーで手洗い不要

爪が長いかた、洗うのが面倒というかたも、超音波クリーナーで洗浄すると楽ちんです。

超音波洗浄だとレンズにダメージを与えることなく、レンズの微細な穴の汚れまで落とすことができます。

小型のものを1つもっておくと、外出先でもレンズを洗うことができます。

花粉症の季節にもってこいですね♪

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②レンズケースに汚れが付着している

ハードコンタクトのレンズケースに汚れが付着していと、その汚れがコンタクトに移り、曇りの原因となります。

対処法:ケースの洗浄、乾燥、買い替えをこまめに行なう

レンズケースが汚れたら、綿棒などで汚れを落とし、しっかり洗浄してください。

また、レンズを装用しているときはレンズケースの中身を空にして乾燥させるようにしてください。乾燥させることで、雑菌の増殖を防ぐことができます。

半年~1年ほど使用して、洗浄しても汚れが落ちきらない場合は新しいレンズケースを利用しましょう。

③マイボーム腺がつまっている

マイボーム腺

マイボーム腺とは、まぶたとまつげの境目のキワの部分にある皮脂腺で、主に涙の油分を調整しています。このマイボーム腺が、つけまつげやアイラインなどの化粧品で汚れたり、詰まってしまうことがあります。涙の油分バランスが崩れてしまい、涙が蒸発しやすくなります。

目が乾燥すると、レンズに汚れが付きやすくなりますし、ドライアイの原因にもなります。

対処法:アイメイクを中止する、まぶた周辺を清潔に保つ

マイボーム腺のつまりは、まぶた周辺の不衛生が原因で起こります。メイクによって、分泌腺が詰まってしまい、油分調整ができない場合があります。

また、マイボーム腺がつまると、やや黄色みがかった小さなブツブツ(ものもらい)ができ、かゆみを伴うこともあります。早めに眼科へ行って適切な処置をしてもらいましょう。

④レンズに傷がついている(経年劣化)

ハードコンタクトの寿命は2年~3年程度と言われています。経年劣化によって表面のコーティングが剥げてしまうと白く曇ります。

以前、片目だけ白く濁るようになり、眼科へ受診しましたが、「コンタクトの傷が原因」と診断されました。コンタクトは約3年使用していました。

対処法:レンズを交換する

表面のコーティングが取れて曇る場合は、買い換えるしかありません。

また、専用クリーナーでこすり洗いをしすぎるのもコンタクトの寿命を縮めることにもなります。

クリーナーを使用するのは週1程度から始めて様子をみながら回数を決めていきましょう。

以前はアイシティのナチュレハードを使用していましたが、経年劣化で曇るようになったので、同性能のブレスオーハードⅡフィットを使用しています。

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⑤レンズカーブが目に合っていない

レンズの曲線のことをBC(ベースカーブ)と言います。レンズのカーブが瞳と合っていなく、キツすぎるとマイボーム腺を刺激してしまい、油分を多く分泌することがあります。涙の油分が多くなることで曇ることがあります。

使い始めてすぐ曇る場合は、汚れよりもフィッティングが合っていないことが原因かもしれません

対処法:眼科で適切なベースカーブを測ってもらう

合わないコンタクトを使い続けても良いことはありません。

眼科へ行き、ベースカーブについて相談してみましょう。保証期間中なら無料で新品のレンズに買えてくれるコンタクトレンズショップもあります。

外れやすい、曇る、瞬きしてもコンタクトが動かないなどの症状があれば早めに眼科へ行きましょう。

⑥花粉症

花粉が飛ぶ季節になると、花粉そのものでレンズが汚れてしまったり、目やになどで曇ることが多くなります。

対処法:期間中は使い捨てレンズにする、保護メガネをかける

花粉で汚れたレンズは洗浄で落とし切るのが難しいため、花粉が飛ぶ時期は使い捨てコンタクトにするなどの対策をしましょう。

また、花粉をシャットダウンできる保護メガネも効果的です。

 おわりに

ハードコンタクトレンズが濁ったり、曇ったりする原因の多くは「洗浄不足」です。クリーナーを変えてみるなどで対応してみましょう。

また、女性の場合は化粧が原因でレンズが曇ることが圧倒的に多いです。普段使用している化粧品を変えてみたり、中止してみてください。

最後になりますが、コンタクトは「医療機器」ですので自己判断はせずに異常を感じた場合は早めに眼科で検査を受けてください。

悪化して、何カ月もコンタクトが使えなくなることもありますし、視力に影響を及ぼす場合もあります。

2~3年使用すると経年劣化で曇りやすくなるので、買い替えも検討しましょう。

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